第108章

軍営は相変わらずだった。人員の大半は外に出ていたのに、アリシアが前に来たときより、ずっと騒がしい。

その騒がしさの原因は、軍団に増えた魔獣たちだ。

いや、いまは「従魔」と呼ぶべきか。

軍団の敷地へ足を踏み入れた瞬間から、あちこちに従魔の群れが見える。従魔たちは契約者のもとで様々な訓練に励んでいたが、なにぶん契約を結んで日が浅い。そのうえ周囲を見渡せば元来は天敵同士だった魔獣ばかりとあって、折に触れてはあちこちで火花が散っていた。それぞれの契約者が必死に制止するため大事には至らずに済んでいるものの、訓練場のあちこちが破壊される被害までは防ぎようがなく、契約者たちは頭を抱えている――発生し...

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